好きなことありますか?入学前に支援級の先生から質問とアドバイス
小学校入学まであと少しですね。
定型発達のお子様でもドキドキがあると思います。
ですが、発達障害の子は見通しを持つことが苦手で新しい環境に対応するのが難しい傾向があります。
また、音や匂いなど過敏な子も多く、周りにはわかってもらえないことを苦痛に感じている子もいます。
親として何かしてあげたい!でも、何をしたら良い?
今回は、自閉スペクトラム症の長男が特別支援学級に入学する前に先生からいただいたアドバイスを紹介します。
我が家も漠然と不安がありました。
何かしてあげたい気持ちわかります!
今日は、支援級の先生からのアドバイスを紹介しますね。
現在、特別支援学級1年生の長男。
入学前に校長先生、教頭先生、支援級の先生と面談がありました。
そこでのお話は・・・
支援級入学前の面談で先生からのお話
食事中に立ち歩いたりしますか?
給食は基本的に交流級(普通学級)でいただきます。
息子の通う小学校は準備、食事、片付けまでで40分です。
だいたい15分から20分の食事時間のようです。
※12時20分から13時まで。その後に13時25分まで昼休み
限られた時間でいただく給食。当然ながら先生方もこの時間がお食事です。立ち歩く子のサポートをしていたら時間があっという間にすぎます。
さらにコロナ禍ということもあって、給食中の立ち歩きがあるか確認がありました。
自閉症スペクトラム、感覚過敏の長男のケース
立ち歩きについては、幼稚園時代に先生からしっかり指導していただいたので問題なしでした。
ですが、「待つ」ということが苦手な長男。それが出来ずパニックになっていたようです。
- その時の支援
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4限目が終わって給食の準備ができるまで支援級で過ごさせてもらいました。
そろそろ「いただきます」の頃に、ひょっこり現れるというVIP待遇を数か月。
給食当番(牛乳を配るなど簡単なことから)や日直など仕事をもらうようになり自然に待てるようになったそうです。
寄り添ってくださった先生方に感謝です。
交流級で給食を食べれない子
匂い、音などが過敏で交流級で給食を食べれない子もいるそうです。その場合は、支援級で食べるそうです。
お箸つかえますか?
不器用でお箸には苦戦している息子。小学校では大人と同じ長さのお箸を使うそうで「多分、無理・・・」と伝えました。
- その時の支援
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家庭からスプーン、フォーク持ってきても良いよ。と言われました。
それと同時に園から「一度、お箸だけで給食がんばってみよ!」と支援していただくことに。
入学後はお箸と、息子にはスプーンも用意してもらっています。
トイレは自立していますか?
これは自立していたので大丈夫!だったのですが・・・謎の便秘に悩むことになりました。
これは長くなるので別記事に・・・。
トイトレ中の子もいました。
オムツの子も支援級にいました。先生のお話では、トイトレ中の子は珍しくない感じでした。
ただ支援学校ではないので、身辺自立のフォローは手薄な気がします。
オムツで登校なのか、家以外ではトイレが出来ないのか、付き添ってもらえたらトイレに行けるとか、発達特性によって様々です。
好きなものはありますか?
なんだって良いそうです。長男は標識とか企業ロゴとかを好みます。
標識好きな人は意外に多いみたいです。
支援級の先生からのアドバイス
好きなものを印刷→ラミネート→単語カードのように持ち歩けるようにする
これをしてもらえると助かります。とのことでした。
- その時の支援
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入学してすぐに運動会がありました。待つこと、大きな音、いつもと違うなど苦手なことばかりの行事は大の苦手です。
そんな時に、このカードが息子の御守りになっていたようです。
その後、カードだけでなく本を持ち歩いている姿もありました。
こういった標識や企業ロゴって基本的に変わらないもの。だから好きなんでしょうね。
息子の「好き」に先生方は寄り添ってくださいます。そうすると息子は先生のことが大好きに!そこから人への興味がわき、積極的に関わるようになりました。
人に興味を持つようになったのは良いこと。
次は、距離感など別の課題も出てきました。
スモールステップで進んでいけたらと思います。
嫌なことがあったとき、主張できますか?
主張されると目立つので私は嫌です。出先では、なんとかパニックにならないように先回りしてしまうこともあります。
でも、先生は癇癪やパニックになっても「何が嫌か」が言えるなら良いんです。と言われます。嫌なことがわかれば、対策をとれるので支援しやすいとのことでした。
学年があがるにつれ、徐々に支援が減っていきます
もちろん、学年だけでなく児童の発達をみて判断されると思います。でも、学年があがるにつれ、徐々に支援が減っていくのでご理解くださいとお話がありました。
学年があがると学習面も人間関係も複雑になりますから不安です。
おそらく定型発達の子も多かれ少なかれ悩みは抱える頃ですよね。
こればかりは周りに相談したり、本やネットで知識を得ながら我が子にあった方法を考えていくしかないのだなと思ってます。
共働きですか?
働くな、という意味ではないと思います。
放課後等デイサービスがありますし、働くことは可能です。(地域によっては空き状況が厳しいところもあるので勤務日数と利用日が合うか要確認です)
でも、どうしてもサポートが必要な部分が多いのでフルタイムや不規則勤務、残業の多い仕事は難しいのかもしれません。
幼稚園の時も登園しぶりがあったから。小学校も不登校になるかもと思って働けない!
宿題などしっかりみてあげたい。在宅で出来る仕事にして子供を支えてあげたい
忘れ物があったら大パニック。その度に届け物している。
両実家とも遠いしフルタイムでは働けない
お友達の家も、我が家も専業主婦or内職や在宅ワークなど自分で調整できる仕事をしています。
好き、ご褒美があるのは大人もシアワセ
支援級の先生からのアドバイス「好きを見つけてあげてください」
長男が毎日たのしく学校に通えているのは「好き」の御守り、ご褒美があるからだと思います。
好きなものを眺めるシアワセ、落ち着く
勉強など頑張った後に好きなことが出来たり、お菓子が食べれるご褒美
どちらも大人と同じですね
入学前は漠然とした不安から何かしなくちゃ・・・何をすればと焦っていました。
それよりも「好きをみつけること」
発達障害の子は、ちょっとマニアックなものを好む傾向がありますが
他人様の迷惑にならないのであれば、否定せず好きなだけ好きを満喫させてあげたら良いと私は思います。
先ほど紹介した「ヘンな矢印標識」の著者、山崎賀功さんは幼少期の頃から標識などが好きだったそうです。そして、大人になって本を出版。Amazonで1位、レビューも良いです。
山崎賀功さんは発達に課題があるかどうかはわかりません。でも、ご自分の「好き」を貫いて本まで出版されるなんてシアワセだろうなぁ。と羨ましく思いました。
まとめ
今回は小学校入学前に支援級の先生からいただいたアドバイスを投稿しました。
発達に課題のある子たちにとって新しい環境での生活は大変なことも多いでしょう。
もしかしたら登校しぶり、不登校になるかもと思っていましたが現在(1年生の2月)のところ「行きたくない」と言ったことはありません。
それは間違いなく「好きなもの」のおかげです。
その好きなものを先生方がわかってくださり支援に取り入れてくださっているからだと思います。
ちょっとずつですが「好きなもの」のおかげで支援級、交流級のお友達と何やら会話も楽しめるようになりつつあるようです。
少しずつ、スモールステップで。